「家じまい」2つの経験がくれた気づき|共通していたこと

父方・母方と、2つの家じまいを経験する中で、「これは他の人にもきっと当てはまる」と感じた共通点がありました。この記事では、そんな気づきをまとめています。

「家じまい」2つの経験がくれた気づき|母方編(完了済み)はこちら

「家じまい」2つの経験がくれた気づき|父方編(現在進行形)はこちら

家じまいは、他人事のようでいて、実は誰にでも関わってくるもの。まだ身近に感じていない人にも、未来の自分ごととして受け取ってもらえたら嬉しいです。


■共通していた状況

2つの家に共通していたのは、「生活したまま家を離れることになった」ということでした。つまり、身の回りの片づけがほとんどされていない状態で、施設に入所する流れになっていたんです。身の回りを整理する意識がなかったのか、それとも、整理したくても体が思うように動かなくなっていたのか。いずれにせよ、家の中は当時の暮らしがそのまま残っていました。

昔は、贈り物やお祝いの品など「モノを通じたコミュニケーション」が当たり前で、その結果として、家の中は“いただきもの”があふれていた
そして、「もったいない精神」「なんでもとっておく習慣」が当たり前で、それがむしろ美徳とされていた時代。
物を大切にする姿勢は素晴らしいけれど、今となってはその“遺産”が、家族の手をわずらわせることもある。

さらに、その世代にとって「手放す手段」といえば、人に直接譲るか、捨てるか、くらい。メルカリのような“次に活かす手段”は、身近ではなかったはずです。



■子世代の現実

そして、整理されないまま残された家を片づけるのは、最終的に「子ども世代」の役目になります。

片づけには、想像以上の時間と体力が必要です。ひとつひとつの思い出の品と向き合うことになる。処分に悩む場面も多く、精神的にもすごくエネルギーを使います

どちらの家じまいも、本当に大変でした。でも、「こうなる前に、できることがあったんじゃないか」とも思いました。


■これからの世代ができること

子を持つ全世代の親に伝えたい
自分が片付けなかったものはすべて子どもが片付けることになる


自分が整理しなかったものは、モノだけじゃない家も、土地も、お金(口座や契約)、全部が“子ども任せ”になる。それがどれだけ大変なことか、想像してみてほしい。


今、できることは
・使わないものは手放す習慣を身に着ける
「誰かに譲る」「売って次に活かす」方法を知っておく
・自分にとって価値あるものだけと暮らす、シンプルな暮らし

あの世には、何も持っていけません。だからこそ、「手放す」ということは、自分自身のためでもあり、未来の家族のためでもあるんだと思います。


■おわりに

この経験を通して、私は「自分がラクに暮らすためにも、そして子どもに負担をかけないためにも、日々の暮らしを整えておくことが大事」と、心から思いました。

暮らしを整えるって、時に勇気がいるし、時間もかかります。
でも、少しずつでもいいんです。

「自分にとって本当に価値のあるものは何か」を考えることは、自分と向き合うことでもある。
自分を大切にできるようになると、それは自然と家族への優しさにもつながっていく。

そんな風に思えるようになった、2つの家じまいでした。








思い出の品の中には、誰かに使ってもらえるものもあった。
そっと旅立たせる準備に便利だったのがこれ↓

梱包の必需品!水濡れ防止袋
一番使いやすいサイズで、初心者さんにもピッタリ。


迷ったらコレ。万能な梱包袋
いろんな梱包に使えるよ。中身が透けず、丈夫で安心。

コメント